日大アメフト部 部員の部屋から大麻 大学側は発見2週間後に警視庁に相談 林理事長が8日会見

 警視庁が大麻取締法違反と覚醒剤取締法違反の疑いで日本大アメリカンフットボール部の寮を家宅捜索した事件で、大学側が警視庁に相談したのが、寮で大麻が疑われる植物片などを見つけた約2週間後だったことが4日、捜査関係者への取材で分かった。また日大は同日、林真理子理事長らが8日に記者会見すると発表した。

 大学側が7月上旬に、所持が疑われている部員の男子学生(21)の部屋で、ベッドに備え付けの収納ボックスから植物片と錠剤を発見したことがこの日、判明した。植物片は透明な袋に入った状態だった。相部屋だったが、収納ボックスはこの学生が使っていたもので、施錠可能だった。大学側は発見してから約2週間後に警視庁に相談した。

 警視庁は19日ごろに押収。鑑定の結果、植物片は乾燥大麻で、錠剤には覚醒剤成分が含まれていた。警視庁は8月3日に寮を捜索し、部員の部屋や屋上などの共有スペースを調べた。捜索開始から約5時間後に出てきた捜査員の手には、押収品とみられる紙袋などがあった。

 日大はこの日、8日に林理事長らが記者会見を行うことを発表した。2日には報道各社に対し「寮内において違法薬物が発見された事実は確認できていない」と大麻などの所持を否定していたが、どのような説明するのか。また、部員の部屋で発見されてからすぐにではなく、約2週間後に警視庁に相談した処置に問題はなかったのか。発言が注目される。

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