久保建英のいとこ・久保凛が総体陸上女子800Mで初V!1年生ながら圧巻ラストスパートで戴冠「自分も世界で活躍できたら」
「全国高校総体・陸上」(5日、厚別公園競技場)
女子800メートル決勝が行われ、サッカー日本代表の久保建英のいとこで、準決勝全体1位の久保凛(東大阪大敬愛1年)が2分6秒41で初優勝を果たした。「練習の成果が出し切れた。すごくうれしい」とはにかんだ。
前半は3番手につけて前の様子をうかがうと、ラスト100メートルで勝負をかけた。ぐんと加速すると、前の選手を追い抜いてトップに立った。「ラスト1周と100メートルで諦めずに出し切れた」と、最後まで戦い抜いた。
今大会のエントリータイムは全体1位の2分6秒19。5日の予選は全体2位の2分9秒20で、準決勝は2分6秒23で全体1位のタイムをマークするなど、高校1年生ながらV候補だった。
和歌山県東牟婁郡串本町潮岬出身。父・健次郎さんの兄のこどもが建英だ。凛も小学1年から小学6年まではサッカーをプレーし、ポジションは右サイドハーフだった。小学6年時には串本ジュニアFCとして近畿大会に出場した経験も持つ。陸上を本格的に始めたのは中学1年から。小学5、6年で県内の大会で記録を出したことがきっかけだった。
今大会には、当時中学生だった今年1月の全国都道府県駅伝で17人抜きの区間新記録を出して注目を浴びた、同級生のドルーリー朱瑛里(しぇり、津山1年)も挑んでいた。ライバルは1500メートルで3位に入ったが、800メートルは準決勝敗退。「中学の時は足元にも及ばない存在だった。高校になって練習を積んで少し近づけたかな」と話す。
高校1年のホープは将来の夢は「オリンピック出場と、いろんな種目に挑戦して自分にあった種目を見つけたい」と見据えている。いとこの建英の活躍する姿は「世界で活躍しているのがすごい。自分も活躍できたら」と刺激を受ける。800メートルでは前人未到の総体3連覇へ、「来年も再来年も成績を残せるように頑張りたい」と意気込んだ。