ラグビー日本代表 W杯前国内最終戦はフィジーに完敗 ジョセフHC「キープレーヤー失うと難しい」 ラブスカフニ一発退場響く
「ラグビー・リポビタンDチャレンジカップ、日本代表12-35フィジー代表」(5日、秩父宮ラグビー場)
日本代表はフィジー代表に完敗。9月に開幕するワールドカップ・フランス大会前国内最後のテストマッチを飾れなかった。
前半4分、敵陣でボールを奪われると、フィジー代表CTBナヤザレブに独走トライ(ゴール)を許して先制点を献上。すると、同7分にフランカーのラブスカフニが危険なタックルで一発退場となり、残り70分以上を数的不利の状況で戦うことになった。
押し込まれる展開が続いた同17分には、自陣ゴール前からフィジー代表の連続攻撃を受け、プロップのマウイにトライ(ゴール)を許して14点差に。さらに、同38分には自陣ゴール前での相手ボールのスクラムからサイドを突かれ、フィジー代表SHクルボリのトライ(ゴール)で21点差とされ、前半は無得点で折り返した。
巻き返したい日本は、後半開始からFW第一列をクレイグ・ミラー、堀江翔太、具智元の3人を、SHを流大に交代。反撃を試みたが、同18分にハーフウェーライン付近から突破を許すと、最後は交代出場のフィジー代表SHロマニのトライ(ゴール)で差を広げられた。
完封負けもちらつき始めた同31分、日本が逆襲に出る。左サイド敵陣ゴールラインまで残り約10メートルのスクラムから、最後はWTBジョネ・ナイカブラが2試合連続のトライ。ゴールも決まって7-28とした。
さらに同37分にはWTBセミシ・マシレワが左隅に飛び込むトライ。12-28としたが、反撃も及ばず。最後はフィジーに1トライを追加され、万事休した。後半はフィジーのトライが3本もTMOでキャンセルされる珍事もあった。
試合後、姫野主将はは「自分たちのラグビーができなかったのは至らないところ。この結果を受け止めたい」と振り返り、ジョセフHCは「キープレーヤーを失い、難しい試合となったが、選手達がずっとプレーし続けたことを誇りに思う」と語った。