ジョセフ日本は大丈夫? W杯メンバー発表前ラストマッチでフィジーに力負け また序盤退場で数的不利

 「ラグビー・リポビタンDチャレンジカップ、日本代表12-35フィジー代表」(5日、秩父宮ラグビー場)

 世界ランキング12位の日本代表が同10位のフィジー代表と対戦し、12-35で完敗を喫した。開始早々にフランカーのラブスカフニがレッドカードで退場となり、残り時間を数的不利な状況で戦い、失点を重ねていった。9月8日開幕のワールドカップ(W杯)フランス大会前で国内最後の実戦で不安材料を露呈。W杯登録メンバー33人は15日に発表され、26日にイタリアで同国代表と対戦した後、フランス入りする。

 W杯前国内最終戦を勝利で飾れなかった。0-7の前半7分。負傷からの復帰戦となったフランカーのラブスカフニがレッドカードを受けた。相手CTBボティトゥとの衝突で頭へハイタックルが入り、TMOの末に一発退場となった。

 結果的にはこの数的不利が大きく影響。ジョセフHCは「ルールにのっとったところでアジャストしていかなければいけない」と反省し、「レッドカードにフォーカスするのではなく、自分たちは先にどんどん進んでいかないといけない」と振り返った。

 7月22日のサモア戦でも前半30分にナンバー8リーチがハイタックルで一発退場し敗戦。今シリーズで2人目となった。その上、ラブスカフニは昨年11月以来の復帰戦だったが、わずか7分足らずでピッチを去り、追加処分次第では複数試合の出場停止の可能性もあり、W杯にも影響が出る事態は避けられない。

 残り約73分間を14人で戦う状況に追い込まれ、反撃は後半31分以降のWTBナイカブラとマシレワの2トライだけ。世界ランキングで日本を上回る格上相手に数的不利は致命的となった。

 初めて8強入りした4年前の19年大会直前のパシフィック・ネーションズカップでは、3連勝して期待と勢いを作った。だが、今回はトンガに勝ったのみで1勝4敗と苦戦。15日にはW杯登録メンバー33人が発表される。「自分はこのチームに関してはすごく自信がある。ここからは精度と遂行力のところをやっていかないといけない」と指揮官。暗雲が垂れこめる状況にも、必死に前を向いた。

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