ラグビー日本代表フィジーに完敗 国内5連戦1勝4敗もジョセフHC「このチームにはすごく自信がある」
「ラグビー・リポビタンDチャレンジカップ、日本代表12-35フィジー代表」(5日、秩父宮ラグビー場)
日本代表は5トライを奪われ、W杯前国内最終戦を勝利で飾れなかった。
0-7の前半7分。負傷からの復帰戦となったフランカーのピーター・ラブスカフニ(東京ベイ)がレッドカードを受けた。相手CTBボティトゥとの衝突で頭へハイタックルが入り、TMOの末に一発退場。数的不利が大きく影響し計5トライを許して敗れた。
7月22日のサモア戦でも前半30分にナンバー8リーチがハイタックルで一発退場し敗戦しており今シリーズで2人目となった。その上、ラブスカフニは昨年11月以来の復帰戦だったが、わずか7分足らずでピッチを去った。追加処分次第では複数試合の出場停止の可能性もあり、W杯にも影響が出る事態は避けられなくなった。
残り約73分間を14人で戦う状況に追い込まれ、反撃は後半31分以降のWTBナイカブラとマシレワのトライと及ばなかった。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は「ルールの中でアジャストしていかなければいけない。ネガティブに考えず彼(ラブスカフニ)にも言ったが、テクニックのところをしっかりやっていかなければいけない。解決策としては、レッドカードやイエローカードというそういうところにフォーカスするのではなく、自分たちとしてはこれからも先にどんどん進んでいくことをやらないといけない」と話した。
初8強入りした4年前の2019年W杯日本大会直前のパシフィック・ネーションズカップではフィジーを含め3連勝して期待と勢いを作った。だが、今回は非キャップ対象のオールブラックス・フィフティーンとの2連戦を含め、トンガに勝ったのみで国内5連戦を1勝4敗と苦戦。15日にはW杯登録メンバー33人が発表される。今回がラストアピールの場だったがチームとして暗雲が垂れこめた。
指揮官は「自分はこのチームに関してはすごく自信がある。21ー0という難しい状況から、2つトライを取れたことは誇りに思う。選手はプレーすることをやめなかった。一人少なくなっても14人でハードワークをし続けた。ただ、ここからはしっかり精度と遂行力のところをやっていかないといけない」と必死に前を向いた。