ラグビー日本代表・稲垣「落ち込んでいる時間はない」 修正に自信「一番大事なことをしっかり直せば、チームは真っすぐ進んでいく」

 試合後、関係者と話す稲垣啓太(撮影・堀内翔)
 前半、タックルをする稲垣啓太(撮影・堀内翔)
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 「ラグビー・リポビタンDチャレンジカップ、日本代表12-35フィジー代表」(5日、秩父宮ラグビー場)

 日本代表はフィジー代表に完敗し、9月に開幕するワールドカップ(W杯)・フランス大会前国内最後のテストマッチを飾れなかった。前半7分にフランカーのラブスカフニが危険なタックルで一発退場。残り70分以上を数的不利の状況となったことが響いて、後半31分まで得点を奪えず、終盤にようやく2トライを挙げるにとどまった。

 W杯まで残り1カ月余り。先発したプロップの稲垣啓太は「まだまだこの短い期間で伸ばさないと先はないと思っている。自分たちがやってきたことに自信を持っているし、ただ、グラウンド上で発揮できていないというのは選手の責任。選手たちはグラウンドで100パーセントの準備を出せるようにというだけ。落ち込んでいる時間はない」と前を向いた。

 2015、19年と2大会連続でW杯を経験。苦境に立つ時期もあることは承知しているだけに「苦しいシチュエーションになると、いろんなところに手をつけ始めるけど、ラグビーって僕、シンプルだと思ってますし、チームの進むべき方向もシンプルだと思っている。意外と改善すべき点って、そんな多く手を付けなくても一番大事なことをしっかり直せば、チームっていうのは真っすぐ進んでいくと思っている」と冷静。「みんな正しい道に進んでいけるように、僕もチームに貢献したいですし。でも、チーム全員しっかり前を向いていると思う。あとはやるだけ。みんなその決意も覚悟も持っている」と修正に自信を見せた。

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