広島出身の山縣亮太、8・6に思い「平和じゃないとスポーツはできない」 200Mで今季自己ベスト20秒94
「陸上・富士山麓ワールドトライアル」(6日、富士山の銘水スタジアム)
男子200メートル決勝が行われ、100メートルの日本記録保持者で、4月に右膝手術から実戦復帰した山縣亮太(セイコー)が21秒12(向かい風1・5メートル)で7位だった。予選では今季自己ベストの20秒94(追い風0・6メートル)をマーク。「20秒97のシーズンベストを超えられて良かった」とうなずいた。
出身の広島は6日、米軍の原爆投下から78年の「原爆の日」となった。「特別僕が何かということはないんですけど」と前置きしつつ、「8月6日もレースに出て、広島出身として思うところがありますし、世界が平和じゃないとスポーツはできないと思う」と考えを語った。「スポーツに目的があるかどうかは分からないですけど、あえてやる意味があるとしたら、それは世の中がよくなるためにスポーツってあってほしいと願っているので。それは自分の心に秘めながらいつも走りたいなと思います」と誓った。