山縣亮太 広島へ平和の祈りを込めて走る 200m予選では今季自己ベストをマーク

 「陸上・富士山麓ワールドトライアル」(6日、富士山の銘水スタジアム)

 男子200メートル決勝が行われ、100メートルの日本記録保持者・山縣亮太(31)=セイコー、写真=が21秒12(向かい風1・5メートル)で7位だった。予選では今季自己ベストの20秒94(追い風0・6メートル)をマークした。男子100メートル決勝は多田修平(住友電工)が10秒20(向かい風1・0メートル)で優勝。同予選では今年の日本選手権2位の柳田大輝(東洋大)が10秒20(向かい風0・4メートル)で1組1着、決勝は出走しなかった。

 今年4月に右膝手術からの実戦復帰を果たした山縣は、予選で今季自己ベストの走りをマーク。「20秒97の今季ベストを超えられて良かった」とうなずいた。決勝は向かい風の状況で7位に終わったが、復活へ確かなステップを踏んでいる。

 出身地の広島は6日、原爆投下から78年の「原爆の日」を迎えた。「8月6日もレースに出て、広島出身として思うところがあります。世界が平和じゃないとスポーツはできないと思う」と神妙な面持ちで語った。

 「スポーツに目的があるかは分からないけど、世の中が良くなるためにあってほしいと願っている。それは自分の心に秘めながら、いつも走りたい」。改めて平和への祈りを込め、これからも走り続ける。

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