日大 アメフト部の処分解除発表も 関東学生連盟が「当面の間の出場資格の停止」を発表

 日大は10日、ホームページを更新し、アメリカンフットボール部員が覚醒剤取締法違反および大麻取締法違反の疑いで5日に警視庁に逮捕され、同日に同部を無期限活動停止処分にしたと発表していたが、この日学内で再協議した結果、同部の処分を解除し、逮捕された部員のみを無期限活動処分とすることを発表した。

 「この度の問題は部員1名による薬物単純所持という個人犯罪で有り、個人の問題を部全体に連帯責任として負わせることは、競技に真剣に取り組んできた多くの学生の努力を無に帰することになり、学生の成長を第一に願う教育機関として最善の措置ではないと判断したためです。今回の事件を受け、本学アメリカンフットボール部フェニックスが、本学の教育理念、『自主創造』に従って、部の規律を自ら再考し、これまで以上に素晴らしいチームになることを本学は強く望むと共に、そのための協力・支援を続けて参ります」とし、「薬物使用の有害性・危険性・反社会性は明らかであり、本学は今回の問題に対する原因究明と再発防止策、啓発活動を全学挙げて取り組んでいく所存です」と記した。

 これに対し関東学生アメリカンフットボール連盟は廣田慶理事長名で、10日にオンラインで臨時理事会を開いたことを明かし、日大アメフト部を「当面の間の出場資格の停止」とすることを決めたことを発表した。

 日大側から9日に9月2日に開幕する1部リーグTOP8のリーグ戦に参加したいという意思を伝えられ、この日に同部の中村敏英監督から説明も受けたが、現状では試合に出場させることはできないと判断。その理由として①日大アメフト部側から、逮捕された部員以外の部関係者全員が違法薬物に潔白であると保証できない旨が示されたこと②逮捕された部員以外の部の関係者に違法薬物を使用した者が存在している疑いが払拭できないこと③再発防止策の提示ならびにその実施がなされていないこと④部関係者(指導者、学生を含む)の責任の所在が明らかでないことを挙げ、今後については規律委員会が調査を進め、最終的には理事会で処分を追加する可能性を示した。

 これに伴い、9月2日に予定されていた法大との試合を中止とし、以降については各試合日の1カ月前を期限とし、4つの理由をクリアしたと連盟が判断した場合、リーグ戦出場を許可するとした。

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