ジョセフ日本 FW3人保留でW杯桜戦士30人発表 「ゴールは優勝」前回大会の8強を超える

 日本ラグビー協会は15日、都内で会見を開き、W杯フランス大会(9月8日開幕)に臨む日本代表メンバー30人を発表した。この日は本来の登録上限33人を発表せず、負傷状況などによってFW3枠の選考は持ち越された。また、バックスは15人が選出され、FB山中亮平(35)=神戸=が選外となった。今大会で退任するジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(53=HC)は、「ゴールは優勝」と世界の頂点を目指すことを宣言した。

 報道陣139人が集まった緊張感が漂う会見場で、藤井ナショナルチームディレクターによって一人一人の名前が読み上げられた。30人を選んだジョセフHCは自身2度目の本大会へ覚悟をにじませた。

 「W杯では絶対に勝ちたいと思っている。19年W杯でチームは大きな自信をつけた。23年も大きな思いを持って、しっかり大きなチャレンジをしたい。ゴールは優勝すること。まずはトップ8に入りたい」

 初めて8強入りした前回大会超えへ、メンバー選考では苦渋の決断を下した。19年日本大会で全5試合に出場し、ここまでジャパンを引っ張ってきた35歳の山中を外し、日本代表でほぼ出場機会を得ていなかった小倉、さらにレメキを選んだ。

 指揮官は「山中は素晴らしい選手」と高く評価するも、「神戸では10番でプレーをしていない。FBのスペシャリストとして松島を考えている」と説明。ただ、選考外の選手を欧州に待機させ、コロナ禍や負傷など不測の事態となれば、追加招集をしやすい態勢も整える。

 この日は本来33人を発表予定だったが、現時点では30人の選出にとどめ、FWバックローは6人の名前を挙げた。「出場停止処分が確定しない。負傷状況などでいろいろ変わってくる」。ロックのディアンズは左足首捻挫、5試合連続で先発していたファカタバは、フィジー戦で左太ももを負傷。ラブスカフニはレッドカードの影響でW杯の出場停止試合数が軽減する可能性もあるなど、21日の最終登録期限まで余地を残した。

 19年日本大会に比べて、今回は直前の準備期間が約3カ月短い。20年はコロナ禍の影響で活動ができず、強化の時間が限られてきた中で前回大会超えが求められている。今季の国内での5連戦では、1勝4敗と結果は出ていない。それでも「いい準備ができた」と言い聞かせるように強調したジョセフHC。逆風の中でも本大会前に残されたイタリア戦(日本時間27日)で弾みをつけ、頂点まで登り切る覚悟を示した。

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