田中希実 1500Mを1組最下位で準決勝敗退「自分の走りはできていなかった」

 「陸上・世界選手権」(20日、ブダペスト)

 女子1500メートル準決勝が行われ、東京五輪8位入賞の田中希実(23)=ニューバランス=が4分6秒71で1組最下位の12位となり、決勝進出を逃した。

 前半は中盤でレースを展開したが、ラスト1周で最下位に沈み、そのまま巻き返せなかった。

 レース後は悔しげな表情を見せた。「自分のしたい走りをできなかったというか、させてもらえなかったのは、着順争いのレースになると弱さが出てきてしまった。思い切っていくという部分ができずに、ラストぶら下がっていくというよりは、自分から仕掛けようとはしたんですけど、そこが仕掛けても、仕掛けるタイミングも向こうの方がはやくて、そこの時点で自分の走りはできてなかった」と苦い表情だった。残る5000メートルへは「今回は2種目で決勝に残りたい気持ちが強かった。全身全霊をかけて頑張っていかないといけない。決勝に残って今度こそ勝負はしたい」と切り替えた。

 前回大会は800メートル、1500メートル、5000メートルの3種目で出場しながら、「気持ちの余裕がなかった」と、唯一決勝に進んだ5000メートルでも12位と不完全燃焼に終わった。今年は6月でのケニア合宿での強化を経て「精神的に強くなった」と挑んでいた。19日の1500メートル予選で4分4秒36の今季自己ベストで突破していた。

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