広中璃梨佳 7位で世界陸上は初入賞 スイス高地合宿の成果「スタートラインに笑顔で立てた」
「陸上・世界選手権」(19日、ブダペスト)
女子1万メートルは広中璃梨佳(22)=日本郵政グループ=が31分35秒12で7位に入り、日本勢として2013年大会5位の新谷仁美(現積水化学)以来の入賞を果たした。五島莉乃(資生堂)は20位。
広中は序盤から積極的に出るという持ち味を封印し、後半のスパート勝負で粘った。東京五輪で7位に入ったが、世界選手権では初入賞。「タイムよりも順位を狙って走りたかった。最初からいくのが自分のスタイルだが、ラスト勝負をしたいと決めていた」と描いたレースを遂行した。
春先から調子が上がらず「本当にもやもやする毎日だった」と言うが、7月中旬からスイスで行った高地合宿で復調し「今年に入って一番いい状態でこの舞台に臨めた」と手応えを感じていた。苦境を乗り越え「スタートラインに笑顔で立てたのも大きな一歩」と充実の笑顔。残る5000メートルへも「チャレンジする気持ちで頑張りたい」と見据えた。