柔道 故斉藤仁さん次男・斉藤立がパリ五輪代表に内定、史上初の親子五輪 鈴木桂治監督「悲願の最重量級金メダルを」
全日本柔道連盟(全柔連)は29日、強化委員会を開き、新たに男女6階級で24年パリ五輪代表を決めた。男子100キロ超級は、1984年ロサンゼルス・88年ソウル五輪2連覇の故斉藤仁氏(享年54)の次男、斉藤立(たつる、21)=国士舘大=を初選出。日本柔道史上初の親子での五輪代表を決めた。現時点での代表内定者は以下の通り。
【男子】☆は今回代表決定
・60キロ級…未定
・66キロ級…阿部一二三(26)=パーク24=2大会連続
・☆73キロ級…橋本壮市(31)=パーク24=初
・☆81キロ級…永瀬貴規(29)=旭化成=3大会連続
・☆90キロ級…村尾三四郎(22)=JESグループ=初
・100キロ級…未定
・☆100キロ超級…斉藤立(21)=国士舘大=初
【女子】
・48キロ級…角田夏実(31)=SBC湘南美容クリニック=初
・52キロ級…阿部詩(23)=パーク24=2大会連続
・☆57キロ級…舟久保遥香(24)=三井住友海上=初
・63キロ級…未定
・70キロ級…新添左季(27)=自衛隊=初
・78キロ級…未定
・☆78キロ超級…素根輝(23)=パーク24=2大会連続
斉藤は国士舘大4年で、192センチ、160キロ超の体格から繰り出す内股や体落としなどの投げ技を武器に台頭し、初出場した22年世界選手権では銀メダルを獲得。さらに同年のマスターズ大会を制覇し、今年8月のマスターズ大会では3位を死守するなど国際大会での実績を積み重ね、父と同じ男子最重量級での五輪切符を手にした。日本男子の鈴木桂治監督は「まだまだ可能性のある選手。荒削りだが、五輪までの時間を活用してメダリストになれるようにサポートしたい。日本柔道界の悲願である最重量級の金メダルをぜひ達成して欲しい」と期待を込めた。