赤松諒一8位 走り高跳び日本勢2人目入賞 昨年予選落ちの大学医学部研究生“異色ジャンパー”

 「陸上・世界選手権」(22日、ブダペスト)

 男子走り高跳び決勝は赤松諒一(28)=アワーズ=が2メートル25の8位となり、昨年の真野友博(九電工)に続き、同種目で日本勢2人目の入賞を果たした。

 大学の医学部研究生の肩書を持つ異色のジャンパーが勲章を手にした。男子走り高跳びで昨年は予選落ちした赤松が、堂々の入賞。「2メートル29が跳べずに本当に悔しいけど、昨年なら2メートル25をクリアできてうれしかったはず。悔しいと思えているのは成長」と、確かな進歩を感じ取った。

 システムエンジニアとしてIT企業のアワーズに入社。現在は岐阜大医学部に派遣されて学び、高齢者の転倒防止をテーマに研究している。高跳びの論文を読んでトレーニングに生かすこともあり「昨年までは下地づくり中心だったが、今季はジャンプ系の練習を多めに取り入れた」という。

 今季はアジア室内選手権や日本選手権を制覇。28歳の遅咲きは「決勝の雰囲気にも慣れて、パリ五輪では気負わず上位を狙える」と自信を深めた。

 ◆赤松諒一(あかまつ・りょういち)1995年5月2日、岐阜県出身。加納高から岐阜大学大学院を経て、現在は岐阜大学医学部研究生。22年世界選手権代表。今年6月の日本選手権は2メートル29で優勝した。自己ベストは今年7月にマークした2メートル30(日本歴代6位)。

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