箱根路が生んだ「世界のミウラ」 “本職”につなげた三浦龍司の持論「必要なトレーニングは箱根で強化できる」

 「陸上・世界選手権」(22日、ブダペスト)

 男子3000メートル障害決勝で、日本記録保持者の三浦龍司(21)=順大=が8分13秒70の6位に入った。同種目の日本勢初入賞で、五輪を含めても、自身の東京五輪7位を上回る日本勢最高成績。その原点を担当記者が明かした。

  ◇  ◇

 “世界のミウラ”の基盤の一つに“箱根の三浦”がある。順大1年時から3000メートル障害だけでなく、箱根駅伝に3年連続で出場。世界での活躍だけでなく、国内でも注目を浴びてきた。

 正月の寒空の下、約20キロを走る箱根駅伝は「一番距離を踏まないといけない」と入念な準備が必要。今年の箱根駅伝の前には、足作りなど基礎的なところから動きを見直す場面があった。トラックとは勝手も異なるが「選手人生、競技人生を歩んでいく上でも大切。息の長い選手になる上で必要なトレーニングは箱根で強化できる」と、プラスに捉えている。

 この挑戦は「トラックシーズンにも生きる」という。メダル獲得まであと1秒72。同種目日本勢初の快挙へ、着実に近づいている。(デイリースポーツ陸上担当・田中亜実)

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