三浦龍司6位 男子3000メートル障害で日本勢初入賞 「入賞して悔しいと言える方が幸せ」
「陸上・世界選手権」(22日、ブダペスト)
男子3000メートル障害決勝で、日本記録保持者の三浦龍司(21)=順大=が8分13秒70の6位に入った。同種目の日本勢初入賞で、五輪を含めても、自身の東京五輪7位を上回る日本勢最高成績。青木涼真(ホンダ)は14位。男子走り高跳び決勝は赤松諒一(28)=アワーズ=が2メートル25の8位となり、昨年の真野友博(九電工)に続き、同種目で日本勢2人目の入賞。男子400メートルの日本勢は佐藤風雅(ミズノ)、佐藤拳太郎(富士通)、中島佑気ジョセフ(東洋大)がともに準決勝で落選した。女子100メートル障害予選も寺田明日香(ジャパンクリエイト)、青木益未(七十七銀行)、田中佑美(富士通)がいずれも準決勝に進めなかった。
昨年の雪辱を果たし、再び男子3000メートル障害の歴史に名を刻んだ。三浦は東京五輪で自身が記録した7位を上回り、五輪を含めて日本勢最高の6位。1年前は予選落ちした21歳のホープは「うれしさと、もうちょっといけたという悔しさ半分。でも予選で終わった悔しさに比べたら、入賞して悔しいと言える方が幸せ」と実感を込めた。
スタート直後から後方集団で走ったのは予定通り。「他の選手と接触せず、自分のペースでビルドアップできるように」と冷静に構えた。中盤から順位を上げ、一時は5番手に浮上していた。東京五輪の時に5秒45だった3位との差は1秒72。確実にメダルへの距離が縮まった。
昨年から最高峰のダイヤモンドリーグで経験を積み、今季は6月に2位と躍進。今大会でパリ五輪に弾みをつけ「無意識に力が入る大きな目標。着実に世界との差を詰めていきたい」と気概十分だ。