田中希実、5000Mで日本記録を約15秒更新「30秒台は予測してなかった」 3大会連続で決勝進出
「陸上・世界選手権」(24日、ブダペスト)
女子5000メートル準決勝が行われ、田中希実(23)=ニューバランス=が14分37秒98の日本新記録で2組6着となり、3大会連続の決勝進出を果たした。広中璃梨佳(日本郵政グループ)が持っていた14分52秒84の日本記録を14秒86も更新する快挙だった。
田中はスタート直後は前方で走り、残り10周で2位に上がった。残り6周で5番手付近に下がったが、最後の1周まで先頭集団に食らいついた。「日本記録はやっぱり狙っていたんですけど、30秒台のタイムは自分でも予測していなかった。40秒台前半はハマれば出ると思ってたんですけど、一気に30秒台までいけたのはすごくうれしいです」と振り返った。
今大会の1500メートルでは準決勝敗退に終わっていただけに、5000メートルの決勝に力も入る。「今日はタイムが出たのであとは怖いものがないと思う。決勝を走れる喜びを胸に最後まで駆け抜けたいと思います」と意気込んだ。
前回大会は800メートル、1500メートル、5000メートルの3種目で出場しながら、「気持ちの余裕がなかった」と、唯一決勝に進んだ5000メートルでも12位と不完全燃焼に終わった。今年は6月でのケニア合宿での強化を経て「精神的に強くなった」と意気込んでいた。