柔道 斉藤立「ビックリ」五輪内定で大巨漢が飛び跳ね歓喜 故斉藤仁さんと史上初の親子五輪「名に恥じない柔道を」

 父・仁さんをまねたサインを報道陣に見せる斉藤立(撮影・伊藤笙子)
 パリ五輪代表に内定し、意気込みを語る男子100キロ超級・斉藤立(撮影・伊藤笙子)
 パリ五輪代表に内定し、意気込む男子100キロ超級・斉藤立(撮影・伊藤笙子)
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 柔道で来夏のパリ五輪代表に内定した男子100キロ超級の斉藤立(21)=国士舘大=が24日、東京・講道館で取材に応じた。父で五輪2連覇の故斉藤仁さんに続き、日本柔道史上初となる親子五輪を決め、「お父さんの名前に恥じない柔道を見せたい」と決意を込めた。

 192センチ、160キロ超の大巨漢は前日、日本男子の鈴木桂治監督(43)から代表内定の電話を受けた際、寮の仲間の部屋で吉報を待っており、その場で跳び上がって喜んだという。「昨日はまだ(内定は)ないやろうって気持ちが強かったので、反射的に飛び跳ねてしまった。(今回の内定は)もう諦めていた時に(電話が)きたのでビックリしました」。歓喜から一夜明けたこの日は一転、特大サイズのスーツ姿で重責を冷静に受け止めており「(今は)優勝しないといけないという気持ちが強い」と気を引き締めた。

 日本柔道界初の親子金メダルにも期待が懸かる。父直伝の内股、体落としを得意とするホープは「(偉業への期待は)重荷ではなく、前例がないことをうれしく思う。お父さんの名前に恥じない試合、柔道をしっかり見せていきたい。一本で投げる、自分の父のような柔道を見せたい」とうなずいた。

 再建が叫ばれる日本男子の最重量級は、2008年北京五輪の石井慧を最後に金メダルから遠ざかっている。パリでは地元の英雄、テディ・リネール(フランス)が待ち受ける。五輪2連覇の“絶対王者”とは今年5月の世界選手権で対戦し、善戦したものの惜敗しているだけに「相手のホームで勝つことは1番価値ある勝利なのではないかと思う。相手のホームで、1番でかいところ(五輪)で自分が勝つっていうのが、リベンジにふさわしい」と青写真を描いた。

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