パリ五輪内定 斉藤立が決意「一本で投げる父のような柔道見せたい」 男子100キロ超級

 パリ五輪代表に内定し、父・仁さんとの親子金メダルを見据える斉藤立(撮影・伊藤笙子)
 パリ五輪代表に内定し、意気込みを語る男子100キロ超級・斉藤立(撮影・伊藤笙子)
 父・仁さんをまねたサインを報道陣に見せる斉藤立(撮影・伊藤笙子)
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 柔道で来夏のパリ五輪代表に内定した6選手が24日、東京・講道館で取材に応じた。父で五輪2連覇の故斉藤仁さんに続き、日本柔道史上初となる親子五輪を決めた男子100キロ超級代表の斉藤立(21)=国士舘大=は「お父さんの名前に恥じない柔道を見せたい」と決意表明。東京五輪金メダルの男子81キロ級の永瀬貴規(旭化成)、女子78キロ超級の素根輝(パーク24)は2連覇へ意気込んだ。

 斉藤は前日、日本男子の鈴木桂治監督から代表内定の電話を受けた際、寮の仲間の部屋で跳び上がって喜んだという。「昨日はまだ(内定は)ないやろうって気持ちが強かったので、反射的に飛び跳ねてしまった。ビックリした」。歓喜から一夜明けたこの日は一転、スーツ姿で重責を冷静に受け止め「(今は)優勝しないといけない気持ちが強い」と使命感を燃やした。

 日本柔道初の親子金メダルにも期待が懸かる。父直伝の内股、体落としを得意とする21歳は「(偉業は)重荷ではなく、前例がないことをうれしく思う。お父さんの名前に恥じない試合、一本で投げる父のような柔道を見せたい」と期待を真っ正面から受け止めた。

 五輪切符を手にした今、頭に浮かぶのは父から生前言われていた「謙虚になれ」という言葉だった。「こんなところ(代表内定)で思い上がっていても仕方ない。(父は)ここからや、絶対に思い上がるなと思っていると思う」。まだスタート地点-。天国からの叱咤(しった)に背筋を伸ばした。

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