チームトップ20得点の渡辺雄太 序盤3ポイント多投も低確率悔やむ「迷惑かけた」負傷から復帰で奮闘 次戦へ「落ち込んでいる暇はない」
「バスケットボール男子・W杯・1次リーグ、日本代表63-81ドイツ代表」(25日、沖縄アリーナ)
1976年モントリオール五輪以来48年ぶりの自力五輪出場を目指す世界ランク36位の日本は同11位のドイツと1次リーグ初戦で対戦し、18点差の完敗に終わった。
大黒柱のデニス・シュルーダー(ラプターズ)ら4人のNBA選手を擁する難敵に前半から苦戦を強いられた。予想どおりインサイドを制圧されると、強化試合での右足首負傷から復帰した渡辺雄太(サンズ)が第1Qに2つのブロックを記録するなど奮闘。さらに渡辺を中心に果敢に3ポイントシュートを狙うが、なかなか決まらず。22点差で迎えた最終Qも追い上げ不発で黒星発進となった。渡辺はチームトップの20点をマークした。ただ、第4Qにアリウープを決めた際に、左太もも裏を気にする場面があり、今後に向けて不安を残した。試合を通じての3ポイントシュート成功率は17%(35本中6本)で、目標とする40%には遠く及ばなかった。
試合後、渡辺は第1Qに7本の3Pシュートを放つも2本の成功にとどまったことに「前半、特に僕のシュート入らず、迷惑かけた。前半に自分のシュートが入っていたら、展開が変わっていた」と悔恨。後半は突き放されることなく粘っただけに「あのままズルズルいってもおかしくなかったが、集中した結果。点数が離されそうな時に、みんな40分間歯を食いしばった。最後までみんなが諦めずにやりきったのは収穫」と前を向き「フィンランド戦もやるしかない。W杯は初めての選手が多いので、欧州の強さを実感できたと思う。落ち込んでいる暇はない。次の試合は絶対に勝てるように頑張りたい」と、力を込めた。右足首については「コートに立つ以上は足が痛かろうが関係ない。言い訳せずにやっていきたい」と語った。渡辺は20得点、6リバウンド、2アシスト、1スティールだった。
また、主将の富樫勇樹(千葉J)は「なかなかこのバスケで、強豪に勝つことは難しい。まず反省するところと、チームでもっと動かないといけない部分ある。応援が背中を押してくれたのに、すごく申し訳ない。しっかり切り替えて次の試合に臨みたい」と、振り返った。
早くも正念場を迎えた日本は、27日にフィンランド(同22位)、29日にオーストラリア(同3位)と対戦する。