「陸上・世界選手権」（２５日、ブダペスト）

　女子やり投げ決勝が行われ、前回大会銅メダルの北口榛花（２５）＝ＪＡＬ＝が６６メートル７３で金メダルに輝いた。世界選手権の日本陸上女子の金メダリストはマラソンで１９９３年シュツットガルト大会の浅利純子、１９９７年アテネ大会の鈴木博美以来史上３人目の快挙となった。条件を満たし、陸上では第１号となる２４年パリ五輪切符も獲得した。

　まさに劇的な逆転だった。北口は最終投の６投目を残して４位。２大会連続のメダル獲得へ崖っぷちに立たされたが、最後は６６メートル越えのビッグスローで大逆転を演じた。

　今季は７月に世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグ（ＤＬ）で今季世界最高で日本新記録の６７メートル０４を出して優勝。自身が樹立した６６メートル００の日本記録を更新する快挙だった。