世陸やり投げ金・北口榛花「叫んだ記憶しかない」「五輪の方が他の選手の気迫が違う。負けない」 一問一答
「陸上・世界選手権」(25日、ブダペスト)
女子やり投げ決勝で前回3位の北口榛花(25)=JAL=が66メートル73をマークして初の世界一に輝いた。日本女子では、ともにマラソンで優勝した1993年大会の浅利純子、97年大会の鈴木博美に続く3人目の偉業だった。北口は4位で迎えた最終投てきで逆転し、2大会連続のメダル獲得。日本陸連が定める選考基準を満たし、陸上で第1号となるパリ五輪代表入りした。以下、一問一答。
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-今の心境は。
「興奮し過ぎちゃってよく分かっていない。うれしすぎて体が軽い。3センチぐらい浮いているんじゃないかと思うぐらい。5投目までで終わっていたら本当に後悔すると思ったので、必死に投げて良かった」
-最終投てきの感触は。
「全然覚えていない。ちゃんとビデオを見ないと分からない。とにかく騒ぎすぎた。叫んだことしか記憶がない。叫び続けてトラックの方に行ったような気がする」
-決勝を迎える心境。
「前日は心臓が出てきちゃうんじゃないかというぐらい緊張していた。競技場に入ったら知っている人の顔がいっぱいあって、安心して緊張が解けた。すごく楽しめた」
-パリ五輪代表にも決まった。
「五輪の方が他の選手の気迫が違う。負けないように、自分も世界チャンピオンとしての気迫を出せるようにしたい。今回は世界ランキング1位で臨んで、今までの世界選手権とは違うものを感じた。これからチャンピオンとしての重圧がかかると思うが、あまり気にせずに競技ができるようになれたらいい」