バスケ日本が歴史的1勝 河村勇輝が“神がかり”ゴール連発で大逆転「雄太さんを絶対に引退させたくない」

 「バスケットボール男子・W杯・1次リーグ、日本代表98-88フィンランド代表」(27日、沖縄アリーナ)

 世界ランク36位の日本は1次リーグ第2戦で同24位のフィンランドと対戦し、第3Qに最大18点差をつけられながらも、終盤の3ポイント攻勢で大逆転勝ち。五輪、世界選手権で初めて欧州勢(過去11戦全敗)から勝利を挙げ、17年ぶりのW杯勝利を飾った。1次リーグ突破をかけて、最終戦では世界ランク3位のオーストラリアと対戦する。

 第3Q中盤には53-71と18点差を付けられる劣勢となったが、終盤に富永啓生(ネブラスカ大)がこの日、3本目の3ポイントを決め、流れを一変させた。10点差で迎えた最終Qには、身長172センチのPG河村勇輝(22)=横浜BC=が起死回生の3ポイントを決めて2点差に迫ると、続けてレイアップシュートを決めて78-78の同点。さらにフリースローも決めて一気に逆転し、流れを引き寄せた。

 終盤に神懸かり的な独壇場を見せた河村は、3ポイント4本(成功率57・1%)を含め、チーム2位の25得点を決める大活躍で歴史的勝利を導いた。「劣勢の時間帯はたくさんあったが、皆さんの声援のおかげで乗り越えることができた。ここ最近ずっとシュートが入らなくてチームに迷惑をかけたが、トムさん、みなさんが信頼してくださって、その思いが詰まったシュートだったかと思う」と興奮気味に振り返った。

 今大会勝てなければ代表引退も明言している渡辺雄太(サンズ)の名前を挙げ、「(渡辺)雄太さんもこの大会に懸ける思いは皆さん知っていると思うし、絶対この大会勝って、絶対に(代表)引退させたくない。こういう歴史的勝利をこの日本のホームでやれたことうれしいし、みなさんの応援があってこそなので感謝している」と語った。

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