ホーキンソンはゴール下の守護神 恩返しで帰化決断!日本をパリ五輪へ導くか
「バスケットボール男子・W杯」(沖縄アリーナ)
世界ランキング36位の日本は、アジア最上位で得られる24年パリ五輪切符を目指している。その鍵を握る一人が、米シアトル出身のホーキンソン・ジョシュ(28)=SR渋谷=。2月に日本国籍を取得し、代表入り。高校まで野球との二刀流で、米大リーグ・マリナーズなどで活躍したイチロー氏が憧れの存在。1976年モントリオール五輪以来48年ぶりの自力出場へ、代表最長身208センチの守護神がチームをけん引する。
日本のレジェンドに憧れる帰化選手が、チームをパリ五輪に導く。ホーキンソンは2月に代表デビューを果たすと、19日の強化試合・スロベニア戦では12得点、12リバウンドを記録。ホーバス監督はNBAでMVPを獲得した「ニコラ・ヨキッチに似ている」と絶賛。ゴール下の守護神として、日本に欠かせない存在となっている。
両親はともにバスケットボールの元プロ選手。高校までは野球との二刀流で、150キロの直球が武器の投手だった。米・シアトル出身で、地元のマリナーズで活躍したイチロー氏の大ファン。6月には自身のエージェントを通じて対面し「W杯頑張って」と直接エールをもらい、今大会に臨んでいる。
日本への関心が高かったこともあり、大学卒業後の2017年にロサンゼルスで行われたBリーグのトライアウトを受け、FE名古屋に入団した。来日当初は言語や文化の壁に困惑したが、チームメートやスタッフが親身になってサポート。信州在籍時には地元のお祭りに参加した経験もあり、次第に馴染んでいった。そんな経験を積み重ねたことで、「助けてくれた人に恩返しがしたい」と帰化を決断した。
故郷での愛称「ビッグホーク」にちなみ、日本名は「鷹大(タカヒロ)」。ファンには「タカちゃん」と呼ばれ、親しまれている。イチロー氏は異国の地・米国で伝説を残したが、米国生まれのホーキンソンも日の丸を背負い、歴史を刻む。