バスケ日本、史上初1次L突破ならず 世界3位豪州に20点差完敗 渡辺5ファウル退場で万事休す ホーバス監督「フィジカルに負けた」

 シュートを放つ渡辺雄太=沖縄アリーナ ©FIBA
 第2クオーター、シュートを決める富永
 第2クオーター、ゴール下でオーストラリア選手と競り合う馬場(左)と川真田(右)
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 「バスケットボール男子・W杯・1次リーグ、日本代表89-109オーストラリア代表」(29日、沖縄アリーナ)

 世界ランク36位の日本は、1次リーグ最終戦で同3位で東京五輪銅メダルのオーストラリアに敗れ、史上初の1次リーグ突破はならなかった。

 第2戦でフィンランドに最大18点差から逆転勝ちし、五輪、世界選手権を通じて欧州勢から初勝利をあげた日本は、フィンランド戦勝利の立役者だった河村勇輝、比江島慎を今大会初先発させて臨んだ。

 第1QはNBA選手9人を擁するオーストラリアのインサイドの強さに苦戦。終始リードを奪われる展開となったが、富樫勇樹の3ポイントなどで食い下がり、17-25の一桁点差で終えた。

 第2Qには12点差に広がったところで、タイムアウト。ホーバス監督が怒りを爆発。「言い訳!」と怒鳴る場面もあった。その後もジワジワと点差をつけられる流れ。渡辺雄太、富樫の3ポイントで食い下がったが、前半35-57の22点差で終えた。

 第3Qは河村がようやくこの試合初得点となる3ポイントを決めるなど日本の流れの時間帯もあったが、豪州も3ポイントなどでしっかりと得点を積み重ねてくる。それでも終盤にホーキンソン、渡辺が奮起し、何とか第3Qを終えて、70-87と得点差を17点差に縮めた。

 最終第4Qは富樫の3ポイント、ホーキンソンの奮闘で一時13点差までつめたが、渡辺の渾身(こんしん)の攻めがオフェンスファウルを取られ、痛恨の4つ目のファウルを犯し、流れが豪州へ。終盤にはこの日、攻守で奮闘し、24得点をマークした渡辺が5つ目のファウルで退場となり、万事休した。

 1次リーグ突破を逃した日本は、17~32位決定戦に回ることになった。

 試合後、ホーバス監督は「いやあ。まあ出だしが足りなかった。相手のフィジカルに負けた。1~5番まで大きい。ギディーがドライブすると止まらなかった」と豪州の強さを認めつつ「後半は勝ってたから。次も絶対勝つから。自信あります」と、順位決定戦を見据えた。

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