橋本大輝、世界選手権前に試技会1位「結構良かった」 内村航平強化コーチは見守る「経験を伝えてます」
体操の世界選手権(9~10月・ベルギー)に出場する日本男子代表が30日、東京都北区のナショナルトレーニングセンターで試技会を行った。東京五輪2冠の橋本大輝(22)=順大=は6種目合計で86・350点の1位。「結構良かった」と手応えを口にした。
得意の鉄棒ではF難度の大技「リューキン」を成功させ、着地もぴたり。全体トップの15・000点だった。1週間前には全日本学生選手権で男子初の4連覇をしたばかり。疲労も残る中での好演技に「ここまでうまく反応を出しながらやってきてる」とうなずいた。
個人総合では2連覇、男子団体総合では8年ぶりの優勝を狙う。「自分たちのことに集中して、みんなで金メダルを取りたい」と意気込んだ。
体操男子で五輪個人総合2連覇王者の内村航平さんは、強化コーチとして試技会を見守った。代表選手には「僕しか経験していないことがあるので、それは伝えてます」という。特に「5種目目が大事」と強調。「前半3種目が終わって、終わりが見えて集中力も切れてくる。ここを乗り越えたら気持ちよく6種目目ができる」と、最後まで全力で戦うことの重要性を説いた。