早田ひな、代表選考より打倒中国に照準「五輪出場は前提、全ては通過点」9・3開幕アジア選手権で中国勢から2勝目標
卓球のアジア選手権(9月3日開幕、韓国・平昌)に出場する日本選手団が31日、出発前の成田空港で取材に応じた。女子で、世界選手権シングルス銅メダルの早田ひな(23)=日本生命=は「世界選手権で壁(中国トップ選手)を1つ乗り越えることができた。レベルはアジア選手権も同じくらい厳しい大会だが、世界選手権を超えられるように中国選手を2回倒すことを目標にやっていきたい。自分を信じて戦う」と、打倒中国へ決意を込めた。
今大会は各国最大5人が出場できるため、中国トップ選手も勢ぞろいするハイレベルなトーナメントとなる。同時に、日本協会が設定する24年パリ五輪代表選考ポイントの対象でもあり、シングルス優勝で最大160点が得られる他、中国トップ3を倒せばボーナス点も加算されるだけに、来年1月まで続く代表争いに大きく影響することは必至だ。
早田は現在600・5点で、2位以下に200点差をつけ首位を独走しているが、「(選考)ポイントもあるが、自分の中ではパリ五輪に出たときにどういった状態で戦えるかを逆算して今やっている」と、あくまで来夏の金メダル獲得への試金石となる戦いに照準。5月の世界選手権では王芸迪(中国)を撃破して表彰台に立っただけに「五輪に出ることは前提として、全ての部分を(五輪金メダルへの)通過点として、1日1日を大切に糧にしてやっていきたい」と力を込めた。