バスケ男子 前夜大活躍の比江島「コンディションよりも気持ちで戦うだけ」2日勝てばパリ五輪
バスケットボール男子W杯(沖縄ほか)日本代表が1日、沖縄市内で最終調整を行い、8月31日のベネズエラ戦で勝利の立役者となった比江島慎(33)=宇都宮=が取材に応じた。1976年モントリオール五輪以来、48年ぶりの自力出場がかかる運命のカボベルデ戦(2日)へ。「残り1試合。疲労感はあるけど、コンディションよりも気持ちで戦うだけ。しっかり準備したい」と意気込みを語った。
カボベルデはアフリカ大陸北西沖に浮かぶ小さな島国。NBA経験のあるE・タバレスを筆頭に、2メートル超え6人を擁する身体能力の高いチームで、今大会初の格下といえど、油断は禁物だ。勝負のカギは「ファウルトラブル、リバウンドを取られて重い展開にならない」。速い展開を得意とする日本は機動力で先手を取る算段で「(守備の)戻りが速くないという情報がある。そこをついていければ」と語った。
練習後の円陣では、ホーバス監督から「まだ仕事は終わっていない。もう1つ勝たないとなにも意味が無い」とゲキが飛び、気を引き締め直した。比江島は「五輪が自力で取れるところまできている。後は自分の役割を果たして、勝ち取れれば」とポーカーフェースの裏で静かに闘志。24年パリ五輪をかけた勝負に挑む。