バスケW杯 富永啓生3点シュート成功の裏に渡辺の励まし「カリーは10分のゼロから…」
「バスケットボール男子・W杯・17~32位決定リーグ、日本代表80-71カボベルデ代表」(2日、沖縄アリーナ)
世界ランク36位の日本は同64位のカボベルデに勝利した。今大会通算3勝2敗でアジア勢最上位を確定させ、24年パリ五輪出場権を獲得。1976年モントリオール五輪以来48年ぶりの自力出場をつかんだ。富永啓生(ネブラスカ大)は第1Q途中から出場し、6本連続で3ポイントシュートを沈め、チーム2位の22得点を記録した。
29日のオーストラリア戦では厳しいディフェンスに合い、シュートを封じられて10本中0本の成功率0%。「人生の中でも経験は少ない。チームに迷惑をかけた」と悔やんだ。その時にチームが支えてくれた。
力強い言葉をかけられ、渡辺雄太(サンズ)からは「(NBAのステフィン・)カリーは10分のゼロから、次の試合でNBAレコード出したから、次は(富永も)入るよ」と励まされた。
“和製カリー”と称される富永は燃えた。迎えたカボベルデ戦。シュートを次々と決め、成功率は驚異の75%。神技で大歓声を独り占めして、リベンジを果たし「なかなかW杯で3ポイントでチームを助けることができずに、最後の最後、何としてでもチームを3ポイントで助けると心に決めてきたので、本当に決められて良かった」と笑顔を見せた。