好きな日本語は「気合」 サーフィン男子のコナー・オレアリー 帰属変更で日本代表として挑むパリ五輪「いいロールモデルに」

 気合の入った表情でガッツポーズするコナー・カラサワ・オレアリー(撮影・棚橋慶太)
 母の明美さんとハートポーズを作りおどけるコナー・カラサワ・オレアリー(撮影・棚橋慶太)
 母の明美さん(左)と笑顔でポーズを決めるコナー・カラサワ・オレアリー(撮影・棚橋慶太)
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 サーフィン男子におけるプロ最高峰のチャンピオンシップツアー(CT)の参戦選手で、生まれ育ったオーストラリアから日本への帰属変更で国際大会への日本代表としての出場が可能になったコナー・オレアリー(29)が8日、都内で会見を行った。潮焼けした黒髪をなびかせながら日本語で「こんにちは!コナー・カラサワ・オレアリーです」と笑顔で自己紹介。日本代表として目指す24年パリ五輪へ、意気込みを語った。

 「第一に出場権を取りたい。達成できたらオリンピックではメダルが目標。小さい頃、私は才能に恵まれてたわけじゃなくて、うまいサーファーでもなかった。頑張れば、ここまでこられるんだということを体現して日本の皆さん、若いサーファーに対してインスピレーションを与えられることができればうれしい。いいロールモデルになりたい」

 シドニー生まれ。オーストラリア人の父と、元プロサーファーの柄沢明美さんを母に持つ。幼少期は家で日本語を使って会話しており「家の中では完全に日本の環境。1歩外に出るとオーストラリアに行く感覚」とルーツも深い。東京五輪をきっかけに帰属変更を考え始め、同時に「日本とオーストラリア両方の文化をまたがって、活動することをハイライトしていきたい」という気持ちが芽生えて、決断に至った。

 サーフィンは母の影響で6歳から。ホームプールはレノックスヘッドで、年に1回訪れる日本でも海に入ることがあるという。17年にプロ最高峰のチャンピオンシップツアー(CT)に初参戦。190センチ、90キロを生かした力強い波乗りを武器に、昨季は自己最高の年間9位。今季は東京五輪銀メダルの五十嵐カノア(木下グループ)を上回る11位の成績を残した。

 現在、五十嵐と稲葉玲王が事実上パリ五輪代表に内定しており、残りは1枠。最終選考会の24年ワールドゲームズ(WG=世界選手権相当、プエルトリコ)で5位以上を目指す。小さい頃から母にかけ続けられた「気合」が、お気に入りの日本語。異色のサーファーが日の丸を背負ってパリへ。まずは出場権獲得に挑む。

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