ジョセフ日本いざ出陣「勝ち点5」絶対取る 油断大敵も目指すは4トライ差以上の勝利

 日本代表のジョセフHC
 全体から離れて個別で調整する姫野(共同)
 ラグビーW杯フランス大会のチリ代表との初戦に向け、試合会場で最終調整する日本代表の選手たち(共同)
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 「ラグビー・W杯・1次リーグD組、日本代表-チリ代表」(10日、トゥールーズ)

 1次リーグD組の日本代表は9日、W杯初出場となるチリ代表との10日の初戦に備え、フランス南西部トゥールーズの試合会場で最終調整した。練習の冒頭のみ報道陣に公開され、ナンバー8姫野和樹主将(トヨタ)はグラウンドに姿を見せたが、全体から離れて個別で調整。世界ランキング14位の日本と22位のチリは初対戦。フランカーのリーチ・マイケル(BL東京)ら残りのメンバーは快晴の下でウオーミングアップし、感触を確かめた。

 実力未知数の相手に油断はできない。ただ、1次リーグ突破のためには世界ランキングで格下のチリから勝利は絶対に必要。15年大会では日本は3勝1敗だったが、勝ち点で他チームに競り負け、決勝トーナメントに進出できなかった教訓を踏まえると勝ち点4ではなく、4トライ差以上での勝利で勝ち点5を積み上げたいところだ。

 チリは米大陸でW杯出場常連国だったカナダ、米国を地域予選で下して本大会の出場権を勝ち取った。今大会唯一の初出場国で、チームを変革したのは15年大会でウルグアイ代表を率いたパブロ・レモイネ・ヘッドコーチ。19年までは国内にプロチームがなかった厳しい環境から長期的な計画を持って強化を進め、大舞台にたどり着いた。

 プレースタイルは同じ南米のアルゼンチンのようにFWの力強さを前面に出す可能性もあるが、ボールを動かして崩してくることも想定される。セットプレーが安定すれば、格上相手にも十分戦える力があり、地域予選で見せた劣勢をはね返す粘り強さは脅威となる。

 日本のジョセフHCは「チームの強みはスピード、スキルを使うこと」と改めて戦術の方針を強調。バックスリーには、現状のファーストチョイスとなるナイカブラ、マシレワ、松島と攻撃的な3枚を並べてきた。SOは松田に全権委任。FWがセットプレーで主導権を握れば、間違いなく優位に試合を運べるはずだ。

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