左肩手術の伯桜鵬は年内絶望「復帰まで3カ月以上」で来年初場所目指す 宮城野親方「焦らないことが大事」
8月31日に左肩を手術した大相撲の幕内伯桜鵬(宮城野)について、師匠の宮城野親方(元横綱白鵬)が秋場所初日の10日、両国国技館で今後の見通しを明かした。
日本相撲協会がこの日、秋場所を休場した伯桜鵬の診断書を公表。「左肩関節脱臼術後で現在療養中。復帰まで3カ月以上かかる見込み」で、年内の復帰は絶望となった。宮城野親方は「残念な気持ちはある。先場所の活躍がありますから」と話しつつ「せっかく手術が大成功して、中途半端な気持ちで(けがを)やってしまえばまた元に戻りますから。焦らない、我慢することが大事。焦らず、治療しながらゆっくりやっていきたい」と、治療を最優先させる方針を明かした。
来年初場所での復帰を目指すのかとの問いには「そうですね、はい」と明言。幕下への降下は確実となるが「若いですから、しっかり治してね。もともと高い能力がありますから、元に戻るだろうし」と、万全となってから復帰させる意向を示した。
伯桜鵬は新入幕だった名古屋場所で千秋楽まで優勝を争う活躍。11勝を挙げ、敢闘賞と技能賞を受賞した。場所後の夏巡業は、左肩関節亜脱臼のため全休。8月31日に手術を受け、今月4日には「どこまで落ちてもいい。今より強くなって復帰しようと思っている」と話していた。