バスケW杯 米国まさかの4位終戦 残り0・6秒奇跡同点劇で延長突入もカナダに惜敗 最多V5の大国が2大会連続メダル逸に選手呆然
「バスケットボール男子・W杯・3位決定戦、アメリカ代表118-127カナダ代表」(10日、マニラ)
大会最多5度の優勝を誇り、大会前の優勝候補の大本命で、チーム力を示すパワーランキングでも1位だった米国はカナダと延長の死闘の末敗れ、まさかの4位。2大会連続でメダルを逃した。カナダは初のメダル獲得となった。
準決勝でドイツに敗れ、米国。NBAロケッツで活躍するカナダのブルックスに次々と3ポイントシュートを決められ、主導権を握られたまま、試合を進められた。米国はアンソニー・エドワーズ(ティンバーウルブズ)、オースティン・リーブス(レーカーズ)、ミケル・ブリッジズ(ネッツ)らが得点を重ね、追撃したが、なかなか逆転できない。
カナダの9点リードで第4Qに。それでも意地を見せ、タイリース・ハリバートン(ペイサーズ)の3ポイントなどで残り6分58秒で同点に。さらに逆転に成功した。
その後は一進一退の攻防が続いたが、107-107からカナダがギルジャス・アレキサンダー(サンダー)が値千金のシュートを決めてリードした。
しかし、米国に奇跡が起こる。107-111で残り4秒。米国はフリースロー2本のチャンスを得た。ブリッジズが1本目を決め、2本目はミス。しかし、ブリッジがそれを広い、3ポイントシュート。これが決まり、残り0・6秒で同点に追いついた。
試合は5分間の延長へ。カナダがアレキサンダーの3ポイントなどでリードを奪い、そのまま逃げ切った。カナダはブルックスが3ポイント8本中7本成功。成功率88%を記録した。
試合後、呆然と立ち尽くした米国の選手達。今大会若手中心で挑んだ米国。国内からも批判が渦巻く中、4連覇中のパリ五輪に向けて、立て直しを迫られることになる。