卓球パリ五輪代表争い 3番手・伊藤美誠が2番手・平野美宇に10・5点差で肉薄 早田は初の五輪切符ほぼ手中…残り3大会
日本卓球協会は11日、10日まで行われたアジア選手権(韓国・平昌)を終えた時点でのパリ五輪代表選考ポイントの獲得状況を更新した。女子は、大会8強の早田ひな(日本生命)が640・5点で選考レース首位をキープし、初の五輪切符へまた一歩前進。3番手の伊藤美誠(スターツ)はアジア選手権で8強入りしたことで409・5点とし、同16強だった2番手の平野美宇(木下グループ)との差を10・5点まで縮めた。
アジア選手権は各国最大5人が出場できるため中国トップ選手も勢ぞろいしたが、日本女子勢は今回牙城を崩すことはできなかった。
パリ五輪代表レースは佳境に差しかかっており、残る選考対象大会は3大会。首位を独走する早田は初の五輪切符をほぼ手中にしており、次の大会後にも確定する可能性がある。五輪シングルス代表2枠目を争っている平野と伊藤の差は肉薄しているものの、次の杭州アジア大会(9月23日開幕・中国)のシングルスには早田と平野しか出場しないため、伊藤にとっては3大会連続の五輪出場に向けて苦境が続く。
◆パリ五輪代表選考ポイント女子上位6人(9月11日、日本協会発表)(1)早田ひな=640・5点
(2)平野美宇=420点
(3)伊藤美誠=409・5点
(4)木原美悠=268点
(5)佐藤瞳=230点
(6)張本美和=226・5点
◆卓球のパリ五輪への道 日本協会が国内選考会を中心に独自に設定したポイントで争うパリ五輪代表選考は、来年1月の全日本選手権終了時点での上位2人がシングルス代表に決まる。残る対象試合は、杭州アジア大会(9月23日開幕・中国)=最大80点、第6回パリ五輪代表選考会(11月・大阪)=最大100点、全日本選手権(来年1月・東京体育館)=最大120点=の3大会。また、年内のTリーグ個人成績が加算される他、国際大会で中国トップ3に勝利した場合はボーナスポイントが入る。