田中希実 5000Mの日本新は「実感がない」DLファイナルへ「できるだけ上の順位を目指したい」

 イベントに出席した(左から)小林祐梨子氏、山西利和、田中希実
 2年後の世界陸上に向けたボードを掲げる田中希実
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 陸上女子1500メートルで東京五輪8位入賞で、8日に5000メートルで日本新記録を出した田中希実(23)=ニューバランス=が13日、都民ホールで「TOKYO FORWARD 2025 シンポジウム」に出席した。

 25年の世界選手権は東京開催。13日は開幕までちょうど2年の節目となった。田中は、世界選手権に向けた意気込みに「感謝」と書いたボードを掲げた。「身近な方もたくさんかけつけてくれるだろうなと今から楽しみにしている」と目を輝かせ、「その時も競技は続けていきたいと思っているんですけど、1つの感謝の区切りといいますか、東京の世界陸上で今までやってきたことを大きく表現して感謝を表したい」と思い描いた。

 8日のダイヤモンドリーグでは5000メートルで14分29秒18の日本新記録で3位。8月の世界選手権で自身が記録した日本記録を塗り替えたが、「実感がない」と淡々と振り返った。次戦はダイヤモンドリーグ・ファイナル。「できるだけ上の順位を目指したい」と力を込めた。

 世界選手権男子20キロ競歩代表の山西利和(愛知製鋼)は、3連覇を逃した大会を「思ったようなパフォーマンスができず悔しい思いをしました」と振り返った。「ただ、来年を見た時に、いろいろとこれまで経験の中でも原点に返ってきて、足りない所を見つめ直すレースだった。これを次の機会に生かして行くことがあとから振り返って意味があったと言えるようになればいいんじゃないかなと思います」と切り替えていた。

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