6度五輪の寺内健に馬淵優佳が感謝「健さんのおかげで家族が生活できた」 自身の現役復帰の際に「背中を押してくれた」
飛び込みで夏季五輪日本勢最多に並ぶ6大会に出場し、2001年世界選手権(福岡)で銅メダルを獲得した寺内健(43)=ミキハウス=が14日、大阪・八尾市の所属先で記者会見を行った。坂井丞と組んだ男子シンクロ板飛び込みで8度目の優勝を果たした今月の日本選手権(栃木)が引退試合だった。
会見には、所属先の野村忠宏GMやペアを組んだ坂井、11歳から指導を受けた馬淵崇英コーチ(59)とその次女で同じ所属先の馬淵優佳(28)がかけつけた。引退試合を観戦した野村GMは「引退試合はさみしいものだが、43歳までやりきった。ケガを抱えながら準備も難しかった中で、優勝は格好良すぎた。みんながハッピーだった」と振り返った。
また、馬淵優佳は「私が生まれた時からずっと身近な存在。健さんが五輪に出続けてくださったからこそ、私も五輪を目指す気持ちになれた」と自身の競技人生の原点になったことを明かした。また「健さんがトップ選手だったからこそ、父もトップの指導者でいることができて、私たち家族は生活できてきたと感謝しています」と笑いも交えた。21年に現役復帰する際にも「一番に浮かんだのが健さん。自分にもできると背中を押していただきました」と話していた。