アジア大会 日本代表の選手村に“漫画喫茶”設置へ スラムダンクに浅田次郎…選手のリラックス目的

 決意表明でガッツポーズを決める代表選手たち(撮影・開出牧)
 記者会見を終えガッツポーズを決める(左から)谷本歩実副団長、尾縣貢団長、水鳥寿思副団長、井上康生副団長(撮影・開出牧)
 意気込みを語る旗手の江村美咲(撮影・開出牧)
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 日本オリンピック委員会(JOC)は15日、杭州アジア大会(23日開幕・中国)に向かう日本選手団の結団式を都内で行った。副団長を務める水鳥寿思氏(43)、谷本歩実氏(42)、井上康生氏(45)らの発案で、今大会は選手のリラックスを目的に選手村の中に“漫画喫茶”のようなリラックススペースを初めて設置することが明らかになった。

 常に競技成績が求められ、SNSでも心無い声にさらされるなどストレスフルなアスリートの精神状態を鑑みて、JOCとして心のケアを目的としたスタッフを置くほか、選手村内で羽を伸ばしてリラックスできるエリアをつくる。副団長らの発案で、日本の宿泊棟の玄関のあたりにラウンジを設置。本部役員らが推薦する漫画や本などを自由に読めるスペースとし、バスケ漫画の金字塔「スラムダンク」などが置かれるという。

 水鳥副団長は「心の健康は非常に重要で、(選手に)リラックスした状態で(大会に)入っていただきたい。漫画喫茶みたいなものを選手村に置いて、読んで欲しい漫画を置かせていただいて、選手にできるだけいい状態で入っていただきたい」と説明。選手村に置かれる漫画や本はスポーツものに限らず、リラックスできるものならジャンルを問わないという。尾県貢団長(64)は、浅田次郎の小説を推薦したことを明かし「気軽に読めると言えば浅田次郎かなと思って」と笑った。

 アジア版の五輪ともいわれるアジア大会だが、今回は新型コロナウイルスの影響で1年延期となったこともあり、五輪1年前を切った難しいタイミングでの開催となる。日本選手団としてもメダル総数の目標は置かず、尾県団長は「限界を超え勝利の先へ」と日本選手団の合言葉を決めたことを明かした。「目先の勝利だけでなく、その先にあるスポーツを通じた社会貢献や、新しい価値の創造を見据えた」と説明し、「勝利の先を見据えて、いかにスポーツの価値を高めていくかを考えている。五輪後にスポーツを取り巻く環境がかなり変わっている。メダルというより、スポーツの感動を国民にしっかり伝えていきたい」と述べた。

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