西矢椛 涙のパリ五輪予選初V 圏外から大逆転「めっちゃ安心した」「このままパリに行けたら」

 「スケートボード・ストリート・パリ五輪予選・第4戦」(16日、ローザンヌ)

 決勝が行われ、女子は東京五輪金メダルの西矢椛(16)=サンリオ=が259・81点で同予選初優勝を果たした。男子の日本勢は佐々木音憧(とあ)が270・53点で2位に入ったのが最高だった。45秒間に技を連発する「ラン」を2回、一発技の「ベストトリック」を5回滑って争った。五輪予選第5戦を兼ねる世界選手権は12月に日本で開催される。

 ドラマは最後に待っていた。表彰台圏外で迎えた西矢のベストトリック最終5回目。「死ぬ気で乗りにいった」大技「ビッグスピン・ボードスライド」を鮮やかに決めると両拳を高々と突き上げ、涙ぐんだ。大逆転での頂点に「めっちゃ安心した。すごくうれしい」と充実感を漂わせた。

 先に行うランの2回目で高難度な「バックサイドKグラインド・ノーリーヒールフリップアウト」を決めるなど、全選手トップの88・91点をマーク。しかしベストトリックでは苦戦した。劣勢だったが、日本史上最年少の13歳で金メダルを獲得した東京五輪と同じく勝負強さを発揮した。

 五輪後は圧倒的な成績を残したわけではない。この2年間で身長が約5センチ伸びた日本のエースが存在を誇示。「このままパリに行けたらいい」と勢いを加速させていく。

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