「自転車ＢＭＸフリースタイル・パーク・全日本選手権」（１７日、岡山市役所構内駐車場）

　エリートクラスの決勝が行われ、男子は東京五輪代表の中村輪夢（２１）＝ウイングアーク１ｓｔ＝が９４・６０点で５年連続６度目の優勝を果たした。溝垣丈司（神奈川・湘南工大付高）が８０・１９点の２位、小沢楓（岐阜第一高）は８０・００点の３位に入った。女子は内藤寧々（第一学院高）が６０・４０点で２年ぶり２度目の優勝を果たした。

　六甲おろしが場内に鳴り響く中、次々と高難度の技を披露した。中村は、最終２回目にプロ野球セ・リーグで１８年ぶりに優勝した阪神の応援歌を流しながら走り、後方宙返りしながらハンドルを４回転させる大技などに成功。２位に１５点近い差をつけて圧勝し「会場が一つになった気がした」と振り返った。

　８人による決勝。中村が１回目にマークした９１・３０点を上回る選手はおらず、試技順が最後だった王者は５連覇を決めて２回目を迎えた。京都府出身の阪神ファンは「優勝が決まっていたらお願いしますと言っていた」と、おなじみの音楽に乗り得点を伸ばした。

　金メダルが期待された東京五輪は５位。パリに向け、日本一を決める大会で岡田阪神に負けない圧倒的な力を見せつけ「パリにまず出場し、メダルを取りたい」と言い切った。