レスリング藤波朱理、念願のパリ五輪代表に決定 たった43秒で圧勝し決勝進出 公式戦126連勝

 パリ五輪代表に決まった藤波朱理
 女子53キロ級準決勝 ギリシャ選手を攻める藤波朱理=ベオグラード(共同)
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 「レスリング・世界選手権」(20日、ベオグラード)

 24年パリ五輪予選を兼ねて行われた。女子53キロ級準決勝で、21年世界女王の藤波朱理(19)=日体大=がギリシャ選手に43秒でテクニカルスペリオリティー(旧テクニカルフォール)勝ちし、21日に行われる決勝に進出。メダル(3位以内)が確定したことで日本協会の基準を満たし、パリ五輪代表に決まった。

 圧倒的な強さで念願の初五輪を決めた。藤波は開始早々に電光石火の片足タックルで先制すると、グラウンドでも圧倒。アンクルホールドで追加点を重ね、わずか43秒で完勝。ニコッと笑って勝ち名乗りを受けた後、マットを降りて父俊一コーチらと握手した。

 高校3年だった21年大会で初優勝したが、昨年は左足甲のけがのため無念の棄権。挫折を味わったが、その後行われた国内での五輪予選大会で、東京五輪金メダリストの志土地真優(ジェイテクト)ら強敵を破って世界選手権代表となり、パリ五輪切符への挑戦権をつかんでいた。

 今大会は準々決勝でエクアドル選手にまさかの7失点を喫しながらも、最後はフォール勝ちする薄氷の勝利もあったが、きっちりと4試合を突破。中学2年の17年9月から続いている国内外での公式戦連勝記録は126まで伸ばした。五輪切符を手にした上で、さらなる1勝と2年ぶり2度目の世界一を狙う。

 ◆藤波朱理(ふじなみ・あかり)2003年11月11日、三重県四日市市出身。レスリング指導者の父俊一さんの影響で4歳からレスリングを始めた。三重・いなべ総合学園高から日体大に進学。17年9月から公式戦無敗を続けており、今年6月の明治杯で吉田沙保里が持つ119連勝を抜いて日本女子歴代2位となる122連勝。世界選手権は21年大会に初出場し初優勝。家族は両親、兄は17年世界選手権銅メダルの勇飛。趣味は食べること。164センチ。

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