バレー女子日本がパリ五輪王手 ベルギーに圧勝で5戦連続ストレー倒 真鍋監督も「想定外」の失セット0

 「バレーボール女子・W杯、日本代表3-0ベルギー代表」(22日、代々木第一体育館)

 B組で世界ランク8位の日本は、同14位のベルギーを3-0で退け、開幕から5戦連続ストレート勝ちで首位を保った。日本は23日に世界1位のトルコ戦で3-0か3-1で勝てば2位以内が確定し、五輪出場が決定する。ベルギーは2勝3敗。全勝同士の対決はトルコがブラジルに3-0で快勝した。ブラジルは4勝1敗。

 文句なしの成績で、勝負のラスト2戦へ挑む。日本が5戦連続のストレート勝ちで首位をキープし、パリ五輪出場に王手。真鍋監督は「ここまで失セット0は想定外。選手たちの集中力が素晴らしい」と目を細めた。

 第1セットこそサーブミスが絡んで、ジュースまでもつれ込む接戦となったものの、第2セットからは修正。いきなり5連続得点を奪うと、セッター関とタイミングが合い始めた古賀、井上がバックアタックやクイックで得点を量産した。

 最年少・和田のサービスエースも飛び出し、最後は11点差をつけて圧勝した。古賀は両チーム最多の19得点を記録。「だんだんと日本のリズムになった。ストレートで勝つことができてよかった」と実感を込めた。

 23日は世界ランキング1位のトルコと対戦する。キューバから国籍変更した194センチのバルガスを擁し、高さとパワーで今年のネーションズリーグを制した最強国だ。

 指揮官も「今までで一番調子がいい」と警戒する。勝利のカギは「先行逃げ切り」。ここまで磨いてきたサーブ、ディフェンスを結集し、全員一丸で大一番に挑む。「最大のヤマ場は重々承知。それを想定して練習してきた。力が上のチームとは間違いなく先行しないと勝てない。最大集中して、一球一球必死に戦いたい」と闘志を燃やした。

 ◆バレーボール女子のパリ五輪への道 12カ国が参加できる。1枠は開催国のフランスが保持。今回のW杯は24チームが参加し、8チームずつ3組に分かれ、各組2位以内で出場権を獲得できる。順位決定方式は以下の通り①勝ち数②勝ち点(3-0か3-1で勝てば3点、3-2で勝てば2点。2-3で負けなら1点、1-3と0-3で負けなら0点)③セット率④ポイント率。今大会で五輪切符を得られなかった場合は、24年ネーションズリーグ1次リーグ終了(6月17日)時点の世界ランキングで、すでに出場権を獲得している国を除く上位5カ国に入る必要がある。

 ◆女子日本代表のパリ五輪出場の行方 23日に日本の五輪出場が決まるパターンは以下の2通りで①トルコに3-0か3-1で勝ち、勝ち点3を獲得②トルコに勝ち(セット数は問わない)、ブラジルがベルギーに敗れて2敗となる。①は日本とブラジルの勝ち点が4差以上となり、残り1試合を残してブラジルは日本を上回れない。②は日本は24日のブラジル戦で敗れても1敗で、ブラジルを勝ち数で上回るため。

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