田中希実 DLファイナル後にインフル発覚「今年はさすがに疲れてた」800Mで今季自己ベストV「自信になる」

 試合を終えた田中希実
 女子800メートルで優勝した田中希実(手前)
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 「陸上・全日本実業団対抗選手権」(24日、岐阜メモリアルセンター長良川競技場)

 女子800メートルのタイムレース決勝が行われ、東京五輪の1500メートルで日本人初の8位入賞を果たした田中希実(24)=ニューバランス=が2分3秒98の今季自己ベストで2組1着となり、全体トップで優勝を果たした。

 スタート直後は中盤で様子をうかがい、2周目で先頭に立つと、そのままゴールした。「800の選手のスピードについていけるような仕上がりではなかったので、飛ばさずに様子を見て、2周目でいつものラストスパートを意識した。その中で800メートルの選手に勝てたのはすごく自信になる」とうなずいた。

 今季は活躍を続けている。8月の世界選手権では1500メートルと5000メートルの2種目で出場し、5000メートル予選では日本記録を14秒86も更新する14分37秒98を樹立。決勝では8位に入った。9月8日のダイヤモンドリーグ(DL)第13戦では5000メートルを14分29秒18で走り、さらに日本記録を更新して3位。同17日のDLファイナルでは5000メートルで14分42秒38の6位だった。

 実は好記録を残したDLファイナルは発熱していた。「走った日はいったん37度に落ちてたんですけど、走った後にもう1回38度とか、帰りの飛行機で39度ぐらいになってて、これはちょっとおかしいなと病院に行ったらインフルエンザだった。2日ぐらい帰ってからも安静にしてました」と明かした。

 今季は世界中を転戦していたことから「どこに時間にいるのか全然分からなくて」と笑う。「元々(移動は)苦にならないタイプだったんですけど、今年はさすがに疲れてて、最後帰りのエコノミーとかもすごく長く感じた」と振り返った。

 今後は世界ロードランニング選手権、国体を予定している。

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