角田裕毅 不完全燃焼12位 11年ぶり10万人超大歓声に応えきれず「レース内容は楽しめなかった」
「F1日本GP・決勝」(24日、鈴鹿サーキット)
9番手から出たアルファタウリの角田裕毅(23)は12位だった。レッドブルのマックス・フェルスタッペン(オランダ)がポールトゥウィンで今季13勝目、通算48勝目。レッドブルは6戦を残して製造者部門の2連覇を決めた。観衆は10万1000人で、2012年の10万3000人以来、11年ぶりに10万人を超えた。例年秋に行われてきた日本GPは来年、4月7日決勝で開催される。
快晴の空とは対照的に、角田の表情は曇ったままだった。今季3度の10位入賞から1桁台に食い込むはずが、12位フィニッシュ。「レース内容は楽しめなかった」。フェルスタッペンに周回遅れにされ、同僚・ローソンの順位も下回り、首をかしげた。
スタート直後に複数のマシンが接触。順位を下げ、10番手以降から抜け出せない。11年ぶりの10万人超えとなる10万1000人の大歓声に「エネルギーをもらった。忘れられない」と感謝し、昨年の13位から一つ順位を上げて2度目の母国GPを終えた。
来年、初めて春に開催される日本GP。アルファタウリへの残留が決まり、F1で4シーズン目を迎える2024年。“3度目の正直”で、鈴鹿に満開の桜を咲かせる。