大相撲・横審が見解 貴景勝は11月の九州場所で綱とりも 「多くの前提や条件が満たされた場合」優勝決定戦の変化にも言及

 日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)の定例会合が25日、東京・両国国技館で開かれた。秋場所で4回目の優勝を飾った大関貴景勝(常盤山)について、山内昌之委員長(東大名誉教授)は「11勝4敗とやや低い星ではあったが、かど番で大関としての自覚と責任を全うして優勝にこぎつけた事実こそが大事」と評価した。立ち合いで熱海富士をはたき込んだ千秋楽の優勝決定戦についても「変化したといえるかもしれないが、すこぶる嫌な印象を残す変化では、私自身にとってはなかった」と個人の見解を述べた。

 貴景勝が膝のケガを乗り越えて優勝した過程も称賛。九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)を「多くの前提や条件が満たされた場合は、綱とりがかかる場所ではないか」と位置付け、2場所連続優勝で横綱昇進への機運が高まる内容と成績を期待した。

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