斉藤祐也氏 日本代表 サモア戦で目指すは「スピーディーなラグビー」攻撃活性化にSO李の起用

 元ラグビー日本代表のFW斉藤祐也氏(46)が25日までに取材に応じ、W杯フランス大会で日本代表が迎える1次リーグのサモア戦(28日、トゥールーズ)を展望した。イングランド戦では発揮できなかった「ボールを動かすスピーディーなラグビー」に期待。決勝トーナメント進出、さらに初の4強への可能性を語った。

 斉藤氏は負ければ1次リーグ突破が厳しくなるサモア戦でこそ、目指すラグビーで勝つことの重要性を強調した。「イングランド戦で4年前から進化した部分を出すべきだった。だけど失敗した。今度はサモア戦で、それを修正ができるかどうか。勝利の中でもパフォーマンスが大事」。内容も伴わなければ上位進出は厳しいと見る。

 目指すは「相手のエリアでボールをどんどん動かすスピーディーなラグビー」と想定。そこで「戦術的な部分で李(承信)の方がボール回し、そして自分で仕かけられる」と攻撃の活性化にSO李の起用が効果的だとした。

 また、追加招集された山中亮平についても「やっぱりレメキは後半に置いておく方がいい。山中(が先発)の可能性はある」と予想。山中は世界各国からの選抜選手で編成される「バーバリアンズ」の欧州での活動に参加していたためコンディションは問題はない。

 日本が1次リーグ通過すれば、決勝トーナメントの1回戦はウェールズかフィジーとの対戦が濃厚。2チームとも絶対的な強さがあるとは言いがたいだけに、「これまでになくベスト4に近いと思う。この1次リーグさえ突破できればチャンス」。史上初の4強入りへ期待を膨らませた。

 ◆斉藤祐也(さいとう・ゆうや)1977年4月28日生まれ。東京都出身。明大では4年時には主将を務めた。卒業後はサントリー、神戸製鋼などでプレー。02年に仏1部USコロミエに移籍し、FW選手では日本人初プロ契約。日本代表14キャップで03年W杯メンバー。

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