広中璃梨佳、田中希実の日本新に刺激「すごい」「背中を追う気持ちでやりたい」 アジア大会へ出発

 杭州アジア大会に出場する陸上の日本代表が26日、羽田空港からの出発前に報道陣の取材に応じた。日本女子代表主将の広中璃梨佳(日本郵政)は「来年のパリオリンピックにつながるように自信をつけられたら」と意気込んだ。

 8月の世界選手権では1万メートルで7位入賞。大会後は米ボルダーで2週間鍛錬を積んだ。アジア大会では5000メートルと1万メートルに出場する。

 5000メートルでは田中希実が8月、9月で日本記録を2度更新。14分29秒18の日本新に、広中は「すごい」と刺激を受けたという。「また新たな歴史を切り開いてくださった。日本人でも14分半を切れると世界で戦えるということを見せていただいた。背中を追う気持ちでやりたい」と闘志を燃やす。まずはアジア大会へ、「確実にメダルは2種目で取りたい。少しでも記録を出したい」と力を込めた。

 男子主将の佐藤拳太郎(富士通)は、8月の世界選手権の400メートルで、男女を通じてトラックでは最古の日本記録だった高野進の日本記録を32年ぶりに塗り替えている。7月のアジア選手権でも金メダルに輝くなど勢いに乗る。「アジア大会でも上位を狙いたい」と、力を込めた。

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