不可解反則ウルフ・アロンに激辛「審判に勝負を預けた時点で負け」五輪連覇の大野将平が苦言「覇気がなかった」
柔道男子73キロ級で2016年リオデジャネイロ五輪、21年東京五輪2連覇の大野将平が26日、TBS系で放送された「アジア大会・柔道」で解説者として出演し、メダルを逃した男子100キロ級のウルフ・アロン(27)=パーク24=に厳しい言葉を投げかけた。
ウルフは準々決勝で、シャルハン(カザフスタン)と対戦し、4分16秒、指導3つによる反則負けで敗退した。
ウルフは本戦で3つの指導でいったん反則負けを宣言されたが主審が取り消し延長戦に。延長戦ではシャルハンの背負い投げの掛け終わりにウルフが大内刈りに3度入り、掛けつぶれたところで「待て」がかかった。ここで審判団からの指示で再びウルフの消極姿勢に対する3つ目の指導が宣告されてしまい、今度は取り消しもなく「反則負け」が確定した。自分が技を仕かけた不可解なタイミングでの指導決着とあって、ウルフはぼうぜんとしていた。
中継のエンディングで3位決定戦でも敗退したウルフについての感想を求められた大野は「きょう1日を通して覇気がなかったように感じました」とバッサリ。「審判や他人に勝負を預けた時点で負けなのかなと」と微妙な判定に結果が左右されるような形になったことを指摘した。「本当に強い選手はどんな状況、環境でも勝ちますので、また、強いウルフ選手が戻ってくることを願ってます」と奮起を促した。