青木玲緒樹 100m平泳ぎで金メダル 競り合い制しガッツポーズ「自分が一番びっくりしている」
「アジア大会・競泳」(27日、杭州)
競泳女子100メートル平泳ぎで青木玲緒樹(28)=ミズノ=が、1分6秒81で金メダルを獲得した優勝。男子100メートルバタフライで松元克央(ミツウロコ)が優勝したが、200メートル自由形では6位に終わった。女子100メートルバタフライの池江璃花子(横浜ゴム)は5位。自転車の女子ケイリンで佐藤水菜(日本競輪選手会)が初の金メダルを手にした。4000メートル団体追い抜きの日本は男女とも決勝で中国を下した。柔道の混合団体決勝で日本はウズベキスタンを4-0で退け、2大会連続で金メダルを獲得した。
青木は2番手で前半を折り返すと、焦らないよう大きい伸びを意識して泳ぎ、鈴木聡美との競り合いを制した。優勝を決めると何度もガッツポーズを繰り返し「(主要)国際大会(の個人種目)では初めての金メダル。取れるとは思ってなかった。うれしい。自分が一番びっくりしている」と笑みがはじけた。「とにかく自分のレースに集中しようとした。(鈴木)聡美さんが入場前も励ましてくれて心強かった」と先輩の心配りに感謝した。
自身が持つ1分5秒19の日本記録からは1秒62遅れたものの、「コンディションが良くなかった。今の状態の中では全力を尽くした」と納得の表情だった。04年アテネ、08年北京で連続して平泳ぎ2冠を達成した北島康介らを育てた平井伯昌コーチの指導を仰ぐ。オリンピック初出場だった東京五輪では無念の予選落ち。進化を続ける28歳のスイマーは、「勝負を制することができたのは来年につながる」と1年後のパリを見据えた。