「ラグビー・Ｗ杯・１次リーグＤ組、日本代表２８－２２サモア代表」（２８日、トゥールーズ）

　世界ランキング１３位の日本代表は同１２位のサモア代表に勝利した。２勝目を手にし、１次リーグ突破へ前進した。

　試合当日にここまで２試合連続で先発してきた先発予定のＳＨ流大（東京ＳＧ）の欠場が発表され、リザーブだった斎藤直人（東京ＳＧ）が先発に繰り上がり、メンバー外だった福田健太（トヨタ）が控えに入った。

　それでも日本が優位に試合を運んだ。前半１３分、マイボールスクラムから今大会初先発のＦＢレメキ・ロマノラヴァ（東葛）がゲインすると、最後はフランカーのピーター・ラブスカフニ（東京ベイ）が先制トライ（Ｇ成功）を決めた。同２８分にはＳＯ松田力也（埼玉）がＰＧを成功させた。

　同３２分にも再びレメキが右サイドを突破。そこから日本がボールをつなぎ逆サイドまで展開し、最後はフランカーのリーチ・マイケル（ＢＬ東京）が今大会２トライ目（Ｇ成功）を奪った。

　ただ、同３７分にフッカー堀江翔太が頭部への接触により、イエローカードを受けて一時退場。その１分後にはラインアウトからモールで押し込まれトライを返された。前半は１７－８とリードして折り返した。

　後半も勢いは止まらない。同９分にはラインアウトからモールでナンバー８姫野和樹（トヨタ）がトライ。同１６分には松田のＰＧで２８－８と点差を離した。同１５分、同３８分とトライを決められて２８－２２と追い上げられたが、なんとか逃げ切った。

　サモアに対してＷ杯に限れば１５年大会から３連勝。これで１次リーグ２勝１敗とし、第４戦のアルゼンチン戦で勝てば自力で２大会連続の決勝トーナメント進出が確定する。リーチは「結果的に勝って良かったです」と安堵（あんど）し、「勝って自信がついた。次の試合は負けられない」と力を込めた。