ワリエワのドーピング問題 CASが審理延期発表、11月に 北京五輪団体戦メダル、600日決まらず 米は失望表明「非常に落胆」

 スポーツ仲裁裁判所(CAS)は28日、26日から行っていたフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(ロシア)のドーピング問題に関する審理について、さらなる「追加資料」が必要とし、11月9、10日に延期することを発表した。

 ワリエワを巡っては昨年の北京五輪の大会中に問題が発覚。世界反ドーピング機関(WADA)は4年間の資格停止処分を求め、CASに提訴している。

 これを受けて、米国のフィギュアスケート連盟は声明を発表。この問題により、同五輪団体戦のメダルは確定しておらず、トレイシー・マレックCEOの名前で「米国フィギュアスケートはCASの公聴会延期のニュースに非常に落胆している。法的手続きの複雑さ、時間が必要であることは認識しているが、解決策のないまま(メダルを)600日近くも待たされることは、アスリートにとって痛ましい状況であることは間違いない」と、失望を表明した。

 北京五輪団体戦は1位がROC(ロシア五輪委員会)、2位が米国、3位が日本だったが、ワリエワの問題発覚を受け、メダル授与式が延期されている。

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